坂折では、少子高齢化の進行で後継者不足が深刻となり、地元の人たちだけでは棚田の半分も面倒をみることができない、という課題を抱えていました。この景観や水田を将来に渡り守っていくために、平成18年から「棚田オーナー制度」は始まりました。田植え、草取り、稲刈りの年3回の農作業と収穫祭や案山子作りなどのイベントを通じて、坂折の先人たちが長年かけて築き上げた石積みの素晴らしい景観に感動していただき、地元の人とも活発に交流します。何世帯か家族が坂折に移り住んでいます。
家族で参加するには1区画、10人ほどのグループや企業向けには3区画、また仲間との都合がつかない方には一人参加もできる制度があります。
参加者には収穫したさかおり棚田米30㎏や旬の農産物が進呈され、交流会や楽しいイベントなどに参加できます。坂折棚田での農作業体験は、清々しい気分が味わえ明日へのエネルギー源となります。また自分たちの手で作った棚田米は格別に美味しいとの声を多数お聞きします。
毎年、年初にその年のオーナーを募集しますので、このホームページで告知します。その年の作業日などは、体験ページで案内します。
毎年10月に坂折棚田オーナーの収穫祭が行われます。地元の郷土料理が振る舞われたり、餅つきをしたり、コンサートを楽しんだり、みなさんで秋の里山を満喫します。
秋の味覚の振る舞い | 写真コンテスト表彰 | 餅つき | 交流の輪を応援演奏 |
バス停から棚田の展望広場まで標高差100m。
歩行距離1.5㌔。ゆっくり片道30分のらくらくウォーク
坂折棚田の景観の特徴、歴史文化、棚田米の美味しさの秘密をはじめ、黒鍬(くろくわ)の石積み、用水の知恵などなどを棚田をめぐりながら、地元に生活をする案内人が棚田を案内します。棚田ガイドウォーク参加者には、坂折棚田を何でも知ってしまえるウォッチングマップが進呈されます。ガイドウォークは、権現山コース、水源の森コースもあります。詳しくは体験紹介ページをご覧ください。
田の神様に豊作を願い、先人の方々への感謝を祈るお祭りで毎年6月の第1土曜日に開催されます。畦に灯されたロウソク火は、棚田を幻想的に見せます。平成25年からは提灯を手に棚田を練り歩く提灯行列も行われるようになり、地元の子供達も参加し、ふるさとの絆づくりにもなっています。
オリジナル提灯づくりも人気です。
恵那市坂折棚田保存会が一大イベントとして取り組むようになった背景・・
近年、「自然」と人の「生活」が離れ自然と共生してきた暮らしを人工的な空間で閉ざすことになりました。日常生活から自然を排除してしまっている現在、自然を大切にする認識を失わないようにとイベントが始まりました。祭りでは、郷土芸能の演奏や提灯行列を行い、参加型イベントで坂折棚田のある中野方町に限らず飯地町・笠置町をも含めた地域連携イベントです。過疎化が進む田舎では、単独地域ではなく周辺地域を含める連携した取り組みが必要です。
毎年、10月下旬から3月上旬まで。日没から3時間ほど、刈り入れの終わった棚田のあぜ道に1800個の発光ダイオード(LED)ランプがともります。ランプは太陽光で蓄電し、夜になると自動で点灯し、ピンクと黄色が30分ごとに変わります。
1800個のランプは棚田オーナーやボランティアがで設置。1時間半ほどで棚田3ヘクタールの半分ほどのあぜ道に挿していきます。
坂折棚田保存会の田口理事長は「多くの人に棚田の美しさを感じてもらい、保全への理解につながれば」と語っています。
毎年9月初旬を締切りとして、坂折棚田を中心とした美しいふるさと景観を後世に残すとともに自然や生活環境の保全を促すことを目的にフォトコンテストを実施しています。テーマは毎年変わり、受賞作品は次の年のカレンダーに採用されたり、年賀状、切手、写真集などに活用して坂折棚田の知名度を高めています。受賞者には、収穫祭の時に表彰状と賞品が授与されます。
募集資格 | プロ・アマ問わず |
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募集部門 | 一般の部 四つ切あるいはA4サイズのプリントで応募 スナップ写真の部 サービスサイズ(L、LL) |
募集テーマ | 毎年テーマ設定 恵那市坂折棚田ホームページで告知 |
審査員 | 佐々木守氏 日本写真家協会 恵那市坂折棚田保存会理事長 中野方地域協議会会長 恵那市農林部農政課長 その他 |
各賞 | 最優秀賞、優秀賞、傑作、審査員特別賞、その他 |
募集要項 | 毎年、恵那市坂折棚田ホームページで告知 |